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障害年金の請求を応援する社会保険労務士のブログ

誤解だらけの障害年金のことを中心にゆるめに綴ります。

事例に感謝!「障害年金 審査請求・再審査請求事例集」が出版されました。

本のこと

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この本の構想を初めて聞いたのは一昨年だったでしょうか。当時、本作りやセミナーの仕事でご一緒していた安部敬太さん(本書編集代表)から、「自分たちで裁決集を作りたい」という話があり、協力するかたちで執筆に参加しました。

障害年金 審査請求・再審査請求事例集

障害年金 審査請求・再審査請求事例集

 

聞けば、審査請求の理由書なども、原文のまま全て掲載したいとのこと。正直なところ、実現するのかな?というのが最初に話を聞いた時の感想です。が、できてしまいました。なんと70事例、1000ページ超の大作です。

裁決書は一応公開されているとはいえ、請求側が提出した審査請求書や意見書などが表に出ることはありません。これらには相当に込み入ったことを書いているわけですから、依頼者さんに事例提供のお願いをするときは、じつはかなりの及び腰でした。

ですが、「私のことが少しでも誰かの役に立つのなら」と快諾して下さる方ばかりで、結果的には10名の方(事情により掲載は9ケース)に、事例としての掲載をお願いすることができました。

もちろん私の依頼者さんだけではありませんね。本書には、この社会で生きていくことへの障害を抱えた70人の方のストーリーと想いが詰まっているということです。そんな、とても重くて貴重な1冊です。

マスキングのない裁決書、決定書、意見書などの原文を見ることができます

前述のとおり、本書の最大の特徴は、社会保険審査会の裁決書だけではなく、保険者の意見書、請求代理人が作成した審査請求理由書(趣旨及び理由)や意見書などの原文を、個人情報を除き、ほぼ全文掲載しているところにあります。

障害年金に真剣に取り組もうとするなら避けては通れない審査請求・再審査請求ですが、ほんの少し前まで、実務書やセミナーなど皆無でしたから、1件1件、手探りで進めながら、自分なりに経験を積み上げてきました。

本書の執筆陣はおそらく皆、そのあたりの事情は同じだと思います。だから資料の集め方も主張の仕方も文章構成もスタイルもバラバラで、そこが本書の良いところでもあると感じます。正解も不正解もない世界ですから、ひとつの例として参考にしながら実務に生かしていけるのではないでしょうか。

(私の執筆部分に限っては稚拙なところも多いのですが、依頼者さんと同様、「少しでも誰かの役に立つのなら」という思いから、そのまま掲載しています・・・)

裁決例は裁定請求にも必要な知識

社会保険審査会の裁決の傾向は、代理人として仕事をする以上、裁定請求の段階からおさえておく必要があります。

厚労省の社会保険審査調整室が編纂している社会保険審査会裁決集では近年マスキングされている日付や検査値等、様々な判断をする上で重要な項目も、本書にはそのまま掲載されていますので、裁決集と合わせて使えると思います。

たくさんの事例に大いに感謝しながら、私も勉強させていただきます。

なお、審査請求の実務はこれからという方は、拙著(共著)「障害年金相談標準ハンドブック 事例に学ぶ請求代理の実務」(日本法令)をぜひご活用下さい!(←地味にPRしておこう^_^;)

 あらためまして、掲載にご協力下さったみなさまに心から感謝しています。本当に本当にありがとうございました。 

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紹介した書籍
障害年金 審査請求・再審査請求事例集

障害年金 審査請求・再審査請求事例集

 
障害年金相談標準ハンドブック

障害年金相談標準ハンドブック